狂言：石斧と織田信長人形 (狂言)

狂言：石斧と織田信長人形

登場人物

(場面：旧石器時代の洞窟。薄暗い。石斧が不気味に光っている。ゴム製の織田信長人形が、四人の男の前に立っている。テーブルには食べかすしかないパンと謎の記号が刻まれた石板がある。)

源太：（目を細めて）三蔵殿、この…石斧は、何じゃ？不気味に光って…いるようじゃな。

三蔵：（震えながら）源太様…恐…恐ろしい…光が…　あ、あの…人形…信長様じゃろ…か？

五郎：（パンの屑を片手に）信長…？　何でこんなとこに織田信長…？　あ、パン… 全部食べちゃった…

八郎：（刀を構えながら）これは、明らかに不審… 謎の記号… これは…一体…何語じゃ？

源太：（石板に近づき、目を凝らす）謎の記号…解読できん… まるで…古代の呪文…　

織田信長人形：（目が光る）！！　…お…お～い！！

**(織田信長人形が激しく首を振る。まるで怒っているように。)

三蔵：（大声で）信長様！何を怒られておりますのですか！

五郎：（パンの屑をなめる）…もうお腹いっぱい。

八郎：（唸る）…この洞窟…何か危険な予感がする…

源太：（真剣な面持ちで）…これは、朝食のパン食い競争じゃ！そして、勝者は…この石斧の謎を解き明かす者…

三蔵：（驚く）パン…競争…！！

五郎：（大きく頷く）パン…最強じゃ！

八郎：（刀を抜き、空振りする）…全く。この洞窟は…一体何を企んでいるのだ…

(源太が、石斧を手に取ろうとする。そこで、三蔵が突如、五郎の足に掴まる。)

**三蔵：**源太様… 逃げましょう！この人形…恐い！

五郎：（困惑しながら）えっ、俺の足…掴まれてる…

八郎：（呆れる）…もはや、パン食い競争じゃないだろ…

(場面転換。源太が、石板に記された記号を、三蔵の指図に従って並べていく。すると、記号が奇妙に変化し、あるメッセージが現れる。)

源太：（朗らかに）わかった…この記号は…「もっとパンがほしい」と書いてある…！！

(織田信長人形が、何かに気づいたように頷く。そして、突然消えてしまう。)

一同：（呆然）…

(幕)